全社的な勝ち方のルールとは?
独立して自分1人でやる場合はもちろん、数人~30人以下くらいの規模の中小企業では、社
長が自ら営業活動(=戦術)をしたり、帳簿をつけたりします。
同時に、どんな小さな会社でも、経営に成功するには戦略を立て、どのようにすれば全社的に
勝てるかルールを研究し、競争に勝つことが必要です。
この戦略の能力を高め、経営戦略の基本と言われるのが「競争の法則」として有名な「ランチ
ェスターの法則」なのです。
この法則は、数々の企業で導入されており、創業期の「ソフトバンク」や旅行業界では海外旅
行で名の知られる「H.I.S.」、そして「マツモトキヨシ」、「セブンイレブン」、「タリーズ」などが、
このランチェスターの法則を導入することにより、いずれもめざましい効果を上げています。
ランチェスターの法則の考案者はフレデリック・W・ランチェスターというイギリス人で、自動車
会社の経営者です。ランチェスター氏は1914年7月、第1次世界大戦の勃発に刺激を受け、
その3ヶ月後の10月に2つの法則(オペレーションズ・リサーチにおける戦闘の数理モデル)を
発表したのです。
この法則はその後、アメリカの数学者コープマンらによって研究が深められ、第2次世界大戦
の対日戦略に大きな威力を発揮し、アメリカ軍の勝利に大きな貢献をしたのです。
【ポイント】
ランチェスター法則とは戦いの法則です。
第1法則は、(軍の戦闘力)=(武器性能)×(兵員数)
第2法則は、(軍の戦闘力)=(武器性能)×(兵員数)2
それでは、次回、ランチェスターの第1法則と第2法則について、できるだけわかりやすく説明
いたします。