ランチェスターの第1法則を経営に活かす
ランチェスターの法則では“強者の条件”として
①1位であること
②市場占有率26%以上を確保していること
③2位との間に10対6以上の差をつけていること
この3つが強者の戦略を実行できる条件です。
しかし、この条件を満たしている会社は1000社中5社くらいでしかなく、残りの995社は弱者
となります。
これから、または今、開業・起業された方は、当然「弱者」と思われます。そこで、次に「弱者
の戦略」について述べてまいります。
「兵力数が少ない劣勢軍」の場合、ランチェスターの第1法則を応用し、
①射程距離が短い一騎打ち戦的な兵器を選ぶ
②戦うときは、敵に近づいて一騎打ち戦をする
③そのためには接近戦や一騎打ち戦がいやすいよう、身を隠しやすい戦場を選ぶ
となり、これを経営に応用すると次のようになります。
①一騎打ち戦がしやすい商品を選ぶ
②接近戦や一騎打ち戦がしやすい営業方法を決める
③そのためには接近戦や一騎打ち戦がしやすい特別な営業エリアを選ぶ
こういたしますと、競争条件が不利な会社でも、経営効率を落とさずに経営ができ、相対的に
有利になれるのです。
「弱者の経営戦略」の概念をまとめますと、以下のようになります。
・弱者は先発会社と差別化し、同じやり方をしない
・弱者は小規模1位主義、部分1位主義を狙え
・弱者は強い競争相手がいる業界には決して参入しない
・弱者は戦わずして勝ち、勝ちやすきに勝つことを狙う
・弱者は対象を細分化する
・弱者は目標を得意なもの1つに絞る
・弱者は軽装備で資金の固定化を防ぐ
・弱者は目標に対して持てる力のすべてを集中する
・弱者は競争相手に知られないよう、静かに行動する