[京都]新分野で快進撃 中古オートバイ販売店「COOL」[会社設立]

 ホームページを使って売上アップ

彩の国増販情報センター/鈴木税理士事務所 所長 鈴木拓雄(埼玉県北本市)

 

多角化を狙い新分野進出

 建設機械の回送を行う運送業務からスタートした大澤社長は、やがて住宅基礎工事、外構工事などを手がけるようになります。そんな大澤社長が中古オートバイ販売に乗り出したのは、第1にバイクの買取業者が上場することができた事からも分かるように、この分野の成長が見込めると読んだからです。二輪車市場は、高速道路の二人乗り解禁やAT免許の導入、二輪車ETCシステムの開発などにより潜在的需要が掘り起こされるであろうこと、また排ガス規制により大手バイクメーカーの販売できる車種が徐々に限定されてきていることなどから、中古オートバイ販売の需要が高まることが予想されます。第2に中古オートバイは自動車に比べ価格の下落幅が小さく、販売リスクが小さいこと。第3に社内の整備士免許をもつスタッフによりバイクのカスタマイズはお手の物だったからです。

 前年に中小企業新事業活動促進法に基づく経営革新計画(テーマ:新事業としてのバイクショップの立上げ)で埼玉県知事の承認を受けました。県のお墨付きをもらったことで金融機関からの借入もスムーズに行きました。

 

「COOL」がいい、「COOL]で良かった、という満足感を売る

 中古オートバイ販売店「COOL]は、メーカーが生産した純正バイクを扱う一般的なバイクショップとは全て異なります。ライト、タンク、シートやマフラーをはじめ様々なパーツをオリジナルパーツと交換し独自のスタイルに作り上げていく、いわゆる「カスタムバイク」の販売店です。バイクショップを立ち上げるにあたり、店舗は雰囲気を重視し、内装は黒で統一されたギャラリーのような空間とし、既存のバイクショップのようにただバイクを売るだけでなく、お客様をその雰囲気に酔わせ、バイクを買うなら「COOL]で買いたいと言われるような満足感を与えられる店作りを目指し、当初は店舗を中心として近隣の若者にカスタムを施したビッグスクーターを販売することを考えてスタートしました。

 スクーターといえば50ccのいわゆる原付をイメージされる方が大半かと思いますが、ビッグスクーターは、排気量が250cc以上あり若者の間で非常に人気のあるスクーターです。バイクショップの近隣には大きな団地が2つあり、若年層も多く通勤通学の足としてビッグスクーターを使ってもらい、かつ購入した若者たちの口コミから売れていくであろうと考えました。 

 しかし、この読みは見事に外れます。逆に広告ぐらいに…と考えてスタートしたホームページから販売に至ったのです。しかもなんとオープン2日目のことです。インターネットでバイクが売れるのかと疑問を持ちながら始めただけにこんなに早く売れたことは本当に驚きでした。

 ビッグスクーターを中心にとスタートしましたが、オープンして数ヶ月経った頃、アメリカンバイクのカスタマイズのほうが反応の良いことが判ってきました。これはもともとアメリカンバイクが好きだった社長としては、願ったりかなったりの流れです。アメリカンバイクは曲線を活かしたフォルムの「ヨーロピアンカスタム」を意識しました。これは社長自身が惚れ込んだスタイルをアメリカンバイクに応用したものです。

 オープンから半年を過ぎた頃、コンセプトをビッグスクーターからヨーロピアンカスタムのアメリカンバイクに、ターゲットも若年層から25歳以上の金銭的にある程度余裕のある層にと思い切って方向転換をしました。その結果として、客単価も40~50万円から60~80万円とアップすることができました。

 これによりアメリカンバイクのカスタム、特にヤマハの「ドラッグスター」シリーズについては、「COOL」の代名詞になるほどマニアの間で一気に浸透し、インターネットによって関東周辺のみならず、中部地方や中国地方など全国から数多くの注文が寄せられるようになりました。

 

2ヶ月で売れないものは作らない

 インターネットがただ「バイクを売る場所」というのではなく様々な情報を提供してくれるデータの宝庫であることが分かったのは大きな副産物でした。ホームページやインターネットオークションなどのアクセス数やウォッチ数を分析していくと様々な事が見えてきます。アクセス数とウォッチ数からは、どれくらいの人が閲覧し、興味を持ったかという結果の数字だけでなく、そこからどの商品がどのくらいの期間で売れるかがわかります。アクセス数が多くてもウォッチ数が上がらないような場合は、掲載をした写真が悪いのか(例えば構図や明るさなど)、それとも販売をする商品自体に問題があるのか(例えばカスタムバイクの見た目のバランスやカラーリングなど)を考えます。仮説と検証を繰り返し、改善しながらの販売をインターネットで模索しています。

 現在のところ完成したバイクを2ヶ月以内に売ることを目安にしています。今後もインターネットでの反応を参考に日々改善を加えながら「売れる周期」を1ヶ月に縮めることを目標に頑張っています。

 

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