[京都]おもしろいほどお客が増える！お好み焼き店「そば玉や」[会社設立]

おもしろいほどお客が増える！お好み焼き店「そば玉や」

行本会計事務所/ユクモト増販情報センター　藤井真生(山口県防府市)

夜客は今までの2倍以上に！

お好み焼きの激戦区広島の有名店で修行し、店長の地元、山口県岩国市に店を開業し早10年。
店長のお好み焼きを愛する心と人柄の良さ、スタッフの笑顔のもてなし、そして何といっても「岩国一」のお好み焼き店として売上も安定していました。

しかし近年顧客の財布の紐も厳しくなり、店自体も少しずつ厳しい状況になってきました。
そんな状況から脱却を図り、もっと多くの方々に「お好み焼き店　そば玉や」を利用していただきたいと思い、今回企画をスタートしました。

増販増客に取組む前に

企画に取組む前、店長にヒアリングをすると、次に示す6つの問題点が浮き彫りになりました。

1. お好み焼きは微妙なガス加減で味が変わるため、美味しいお好み焼きを提供するには店長が一日中店に出ていないといけない状況がある。(特に、平日昼の来店数が少ない)
2. 最も誘客に必要である看板やのぼりの設置をしていない。(店の名前からして、蕎麦屋と思われている)
3. 再来店化を図るためのポイントカードなどがないため、顧客管理が全くできていない。(顧客情報がない)
4. 販促カレンダーを作成していないため、イベントを全く行っていない。
5. お好み焼きなので季節感が全く感じられない。
6. アンケート調査などを行っていないため、観客の声が店に届いていない。

目標達成に向けて

まずに改善したいのは、店長が一日中店に出ていないといけない状況だと考えました。

店長の年齢は38歳。
まだまだ若いですが、一日中立ちっぱなしの重労働はこれから先、年を重ねていくごとに大変です。

また時間にゆとりがなければ日々の作業に追われ、販促活動に力をいれることもできません。

そこで、数ヶ月間にわたり顧客の来店分析、時間帯ごとの売上推移を調査しました。
すると、「平日昼間の来店数、売上が少ない。」ということが一目瞭然でした。＜/p>

数々の調査・分析を行った上で、思い切って平日の昼は店を閉めることにしました。

そこから、基本に忠実に、「増販の3原則」をきっちりと取り組んでいきました。

誘客の法則

店の入口に大きな垂れ幕(お好み焼き屋とわかるように)を設置し、何を提供する店か分かるようにしました。

併せて、こだわり食材の告知看板の設置も行いました。
これをすることにより、新規顧客の取り込みに成功し、今まで蕎麦屋と思っていた近隣住民も来店してくれる流れができました。

再来店の法則

今までの「そば玉や」ファンも、新規客にも再来店していただく流れづくりとしてポイントカードを導入しました。

そして、アンケート調査し、店側は顧客情報の入手、顧客には、うれしい特典(ポイントカードが貯まれば、自分専用マイヘラのプレゼント、誕生日にはおめでとう割引ハガキ)を提供しました。

アンケート調査からは、今まで知りえなかった顧客の声を聞くことで、より顧客接近ができ、コミュニケーションが図れるようになってきました。

頻客化の法則

さらに頻客化させるために、季節感の出にくいお好み焼き以外に、鉄板焼きに力を入れ、季節ごとの旬の食材を使用したメニューを開発し、提供しました。
最近では、忘・新年会や歓送迎会などに利用できるコース料理を開発し、近隣会社へチラシのポスティング、既存客にはDMや電話でで、誘客を促しました。

店長に心身ともにゆとりができたおかげで、「そば玉や」ではまだまだ数えきれないほどの「売上UP作戦」を実行しています。最近では、客単価を上げるため、「おつかれさんセット」というセットメニューも考案し、仕事帰りの男性客にふらりと寄って食べて帰ってもらうお得なセットも開発し、大変好評を得ています。明らかに昼客が夜客になった結果、夜の「そば玉や」はとても活気があり、おもしろいように顧客が増えています。現在は夜客が今までの2倍以上となっています。

これからの「そば玉や」

以上のように企画開始から「増販の3原則」を徹底して行い、計算づくで売上を伸ばしている「お好み焼き店そば玉や」。今後も「そば玉や」ならではの美味しく、本場のお好み焼きを食べる楽しみ、仲間と楽しく語り合える場所、そんな"憩いの空間"をを提供し、本当の意味での「お好み焼き店　そば玉や」のファンづくりを進められ、増販増客企画を実践されますよう、ご支援を続けていきたいと思っています。